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音楽や映画、好きなものの雑記帳

ジム•ホール追悼

クラシックギターを少しだけ習ったことがあり、家にはアランフェス協奏曲のレコードがいくつかあった。その中のひとつに怖い石の顔のジャケットがあって、小さい頃はなんとなく見ないようにしていた覚えがある。
少し大きくなってからそのレコードを聴き、ジム•ホールという人を知った。しかしその頃はジャズというジャンルもあまり分かっていなかった。
自分で買ったのはUndercurrentのCDが最初だった。しかも目当てはもうひとりのピアニストの方。だがこのCDで本当の意味でジム•ホールを知った。
ギターは小さなオーケストラと言われるくらい、様々な音やリズムを表現できる。しかしこのアルバムでは徒らに自己主張せず、ピアノに合わせて絶妙に間を取り、静謐な音楽に仕上げている。
ジム•ホールがビル•エバンスに寄り添う、ソロのギターにはない魅力を持ったお気に入りの一枚だ。

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