ダイヤモンドに慰められなくても
やっとコンサートで暗誦するところまで読み進めた。
本をエンターテインメントとして楽しむのはもちろん、こうした人生観を知る事も一つの醍醐味だ。
周囲に惑わされず、現状に生きる強さをアンは持っている。それまでの不遇の環境がそうさせたわけではなく、これはアンが学んできた価値観によるものなのだろう。アンが自分のことをコーデリアと呼んだりシャーロットの真似をしたりするところからも、アンが本から色んなことを学んできたであろうことは推察できる。
この章の最後にアンが言う台詞が好きだ。赤毛のアンというタイトルも悪くないけど、この場面があるからやはりこの本は"Anne of Green Gables"なんだと思う。
ー私はこの真珠の首飾りをしたグリーンゲイブルズのアンで心から満足しているわー